薪ストーブの日々 '10


薪ストーブ 09

12月13日
  たまたま、とある学校の木を切るので薪にどうですか?と言う話で薪をもらいに行きました。
 前日見に行った相棒が、「軽トラックで3台分位だ。」と言う事でしたが、行ってみるととんでもない木が転がっていました。
 念のため、いつものチェーンソーの他にハスクの576xpG(60cmバー)を持って行きましたが、無ければ大変な作業になっていたでしょう。長さ60cmのバーと木の太さを比べてみて下さい。
(結局、軽トラックで10台になりました。)
 とりあえず30cmに玉切りましたが、それでも80kg以上有りとても持ち上げられる状態では無いので、それをまた半分に切ります。
 とんでもないチェーンソー作業で、丸一日かかってしまいました。(12日)
 昨日持ってきた木を、今日は割って薪置き場に積み重ねます。
 作業前の木を見ただけで、うんざりです。(苦笑)
 何とか二人で午前中に収納し終わりました。
軽トラックで7台分の量です。


11月27日
 
 先日切り残した知人の家のスギの木を伐採に行きました。
 先に5本を伐採し、最後の1本を昇降の訓練のために残し、初心者の練習をしました。
 初めて地上10mの世界に挑んだ二人は、悪戦苦闘をしたようです。
 地上では何の苦も無くできるカラビナの掛け替えさえ、地上10mの世界では難しい作業になってしまいます。
 これから、自分の感情との戦いと、安全確保のための技術の体験が始まります。
 まずは登攀です。
ペツル社のアッセンダーとクロールを使って登ります。


 最初は薪集めのために始めた木の伐採でしたが、だんだんとエスカレートしてきて ついに、「空師(そらし)」の世界に入り込んできています。
 懸垂は、ペツルのストップに交換してから降りてきますが、この作業がまた大変です。
 器具を交換するのに両手を使える状態ではないので、かなりの時間を費やします。
 気持ちに余裕が出てくると、こんな懸垂になってきます。  今回伐採した木。
一番左は、チェーンソーのバーが60cmでも通らなかったので、両脇をカットして伐採しました。
 初めての懸垂下降は緊張の連続です。


11月17日
 登攀道具が揃ったので、頼まれていた知人の家の脇で太くなっていたスギの木を伐採しました。
胸高直径44cm、高さ23mのスギの木でしたが、枝が家の屋根の上の方にだけ伸びていて、木も少しそちら側に傾いていて、どうしても樹上作業が必要でした。
 10m以上の高さでの樹上作業はしんどいものが有り、もう少し慣れが必要なようです。
 登攀に使用した道具。

 左から、ハーネス、ザイル、登下降器、カラビナ、スリング類。
30年以上前に買ったカラビナ達に、やっと活躍の時が来ました。
 左が、伐採前の状態。
一番下の枝まで8mの高さがあったので、そこまで登るのに登攀用具を使いました。
 右が、枝を落とした状態です。
 左が、伐採後の様子です。
残りの木も、順次伐採していきます。
 右が、倒して枝を払った状態の木です。
年輪を数えたら、32年でした。よほど条件が良かったようで、あっという間にこの大きさになりました。
 こんな危険な状態の木が、地域の農家に沢山見受けられるのですが、持ち主達は、今後どうするんでしょうね?


10月25日
燃え方が変わった!
 やっと寒い日が来て、本格的に薪ストーブに火が入り始めました。
改造した結果が良かったようで、函体の温度が上がると青い炎で燃えるようになりました。

 一度暖まると、木を一本入れて置いただけでも、囲炉裏の火のようにチロチロ燃えています。煙突に付けた温度計は、100℃位でも煙突からは煙も出ません。
 木が蒸し焼きになり木質ガスを出すので、二次空気の所が燃焼するようになりました。
 いれた薪は炭焼き窯状態で、黒化して炭のようにやせ細っていきます。
 クリーンバーン方式としてはほぼ理想的な燃え方だと思います。
 木が燃えるのではなく、木から出た木質ガスが燃えていきます。
 ガス化ボイラー状態の燃焼にする事ができました。


 今は、もっぱら赤松を燃やしていますが、ほぼ完全燃焼していくのでススもたまりません。


8月31日
 時間18mmの集中豪雨と風で煙突から入った水がストーブ本体の中に水が入ってきてしまいました。
 こんな事は初めてです!
他の人達は何もなかったようなので、煙突トップの向きかもしれません。
 底の水は毛管現象を利用して、くみ出しました。
 本体からこぼれた水が、下の受け皿の上にも沢山たまってしまいました。
 結局、乾燥させるために、ストーブを焚く羽目になってしまいました。


 追記:我が家は、シングル煙突を逆差しに改造してあったので、その隙間から水が入ったのでした。
 不完全燃焼で、タールが一杯出る場合は、逆差しが良いのですが、完全燃焼する場合には必要の無いやり方でした...。
 大雨の後は、巨大な積乱雲が通り過ぎていきました。


8月14日
 暑い日が続いていますが、やっとストーブを分解、改造しました。
内部は錆びていて、昨年交換し忘れた鉄のナットはやせ細っていました。
 暑い日が続いていますが、来月の末には火を入れる事になるので今やっておかないと、後で後悔する事になります。
 今回は、両脇を鉄板で被い、固定してコーキングもしたので、きれいに燃えてくれるでしょう。

 ...もう少しで、今年の夏も終わります...。
 
 左の隙間から黄色い矢印のように、可燃性ガスが燃えずに煙突に行ってしまうため、不完全燃焼をおこし、煙突内部でススやタールになってしまいます。  昨年は、試作で鉄板を乗せただけだったので、途中で落ちて大変でした。
今回は、SUSボルトで固定し、耐熱コーキング剤を隙間に詰めました。
黄色の線の範囲が、鉄板で塞いだところです。
 薪ストーブを分解した状態です。
...どこから手を付けようかな...?
 内部の全てを取り払い、真上から見た状態です。
 真ん中の白い筋は、二次空気の吸い込み口です。

 このストーブも、もっとシンプルで部品点数も少なくして燃焼効率を考えれば、もっと安くて良い物になるのですが...。
 天板の上に鍋を置いても沸騰しないと思っていたら、その下に断熱用の鉄板が入っていました。
 今回はこれを撤去したので、鍋も沸騰する事でしょう。
 
 真上の煙突から出たスス。
ほぼ灰に近い状態なので、完全燃焼に近いと思います。
外の煙突のススは、それでもカーボン状態の真っ黒ですが...。
 昨年付属の鉄のボルトをSUSに変えましたがそれでもこんな状態になっていました。(鉄のままだと、同化して外れなくなります。)  全ての整備が終わったので、来月末の火入れを待つだけになりました。
 今度のシーズンも、頑張ってもらわないと!




今シーズンは、色々と忙しく終わってしまいました。(まだ、続いているけど...。)
チェーンソーの目立てについては、この辺で終わりにしたいと思います。   (6.20)  
 



3月28日
 一関地球温暖化防止地域協議会主催による、ストーブの補助金の説明会、講演会と薪割り体験会が行われました。  会場は、個人のお宅で薪ストーブを囲みながらの会合で、40人以上が参加して大盛況でした。  午後は薪割り体験会で、女性も薪割りに挑戦していました。
 慣れないうちはへっぴり腰になります。  右手前が当日割った薪です。
人数が多いと、あっという間に割ってしまいます。
 これは、重しを利用した薪割り機です。


3月20日
 重ねた薪がせり出してきていて危ないと思っていたら、案の定崩れ落ちてしまいました。
棚が若干前に傾いていましたが、乾燥するに従い10cm以上薪がせり出してきました。違う樹種の層があったので、その影響もあったかもしれません。

 もう一度薪を全部出し、棚の水平を取り直してから、木を入れ直しました。結構大変な作業になってしまいました。


3月7日
 今度の現場は、去年の春に伐採したという雑木でした。
持ち主のお爺さんが、のこぎりで切り倒したのだそうですが、大きさと重さで持て余してしまったようです。
雨ざらしだったので幾分腐ってはいますが、なんとか薪にはなりそうです。
 畑の畦や道端に転がっていたのを玉切りました。
1年たっていたのでかなり硬くなっていました。

 今日は一人だったので、あまり捗りませんでした。
 水路の向こう側にも直径40cm程の木が転がっています。
全部集めると2立方メートル位はありそうです。
 これらは全て来年の薪になります。


2月10日
 今年2ヶ所目の伐採は、花泉町のハリエンジュ(ニセアカシア)でした。
10本程を伐採しましたが、一番太いのは40cm程有りました。火持ちは良いと言う話ですが、硬くてチェーンソーも悲鳴を上げていましたし、重さも半端では有りません。直径40cmのものは、30cmの長さに切っても一人では持ち上げられませんでした。


1月15日
 薪棚を作りました。
1×4と2×4材を使いそれぞれを釘ではなくコーススレッドで止め、屋根は廃棄する時資源ゴミとして出せる波トタンにしました。
 廃材も利用したので、これ1台は5,500円程度で出来ました。
 こちらは軒下なので、屋根は有りません。  こちらは狭い場所だったので、奥行きが30cmにしました。
 胆沢平野の「きづま」のようになってしまいました。(笑)
 新しい斧を購入しました。
斧については色んな話があり、どんな斧が良いのか判りませんでしたが、今まで使っている物より重い斧にしてみました。右が和斧で2kg、左がハスクバーナの杭打ち斧で妬く3kgあります。

 和斧の柄を10cmほど短くしたら、非常に使いやすくなりました。
 本来はフルターフォッシュにしたかったのですが、同じ構造で値段の安いハスクバーナにしました。
 真ん中が峰状に盛り上がっているので、木に食い込んだ時はずし易いとの事ですが、まだ実感はあまり有りません。
 先端の形状です。
形状の差による違いはあまり感じませんが、ハスクの方が重いので破壊力は有ります。
 ただ、鋼がやや軟いのか使い続けると刃が鈍くなり切れ味は落ちて来ます。その点、和斧のほうが切れ味は持続します。

 結局、普通の木は軽い和斧で割り、割り難くなったらハスクに持ち替えて使っています。

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