チェーンソーとの格闘

<追記> やっと、目立ての本質らしいのが見えてきました。こちらをご覧下さい。(2010.6.18)      

        



 チェーンソーは、20年以上前に買ったものを持っていましたし、目立ての理屈も解っていました。
 しかし実際に使い出すと、この目立てが思った以上の難物で、試行錯誤の結果、やっと最近きちんと切れるようになりましたが、そこまでは試行錯誤で悪戦苦闘の日々でした。
 これは、その記録です。

 
 チェーンソー
 20年以上前に買った、マッカラー社製のチェーンソーです。
現在は国内販売されていないため、手に入りません。
 この事は意外と厄介で、何か有っても部品が手に入らないと言う事です。(チェーンソーは、刈り払い機などと違って、激しい振動がかかる為に小さな部品の破損が起こりやすく、そう言う意味でいつでも部品の手に入るメーカーのものを購入する事を勧めます。)

 この機械も、エンジンの状態は非常に良いのですが、オイルキャップ、エアーフィルター、ハンドル固定用スプリング、ボルト等が破損したり失くしたりで、全てその辺のもので代用して取り付けています。
ただ、この先代用の出来ない所が破損した場合には、買い換えなければならなくなるでしょう。

 
 
目立て
 一番泣かされたのが、目立てです。
 目立ての理屈は簡単で、フックした刃の縦は丸やすりを30度傾けて、上刃は丸やすりの直径の1/5を出して削れば良いだけです。
でも、それがうまくいかないのにはいろんな理由がありました。

 最初は、理屈が解っていたのでフリーハンドで研いでいましたが、うまくいきませんでした。
そこで、どこかのHPで紹介していた目立て機を3,000円ほどで近所のホームセンターから購入しました。
 これでうまくいくのかと思ったら、大間違い。そこから、また悪戦苦闘が始まりました。

 
 これが、購入した目立て機。
オレゴン社製もありましたが、安い国産のものを購入しました。

 
 チェーンソーに取り付けたところ。  目立てゲージ。
 今は、デプスを見る位しか使わない。
 やすりの角度が合っているかどうか判らないので、厚紙に30度の線を引いたものを作りました。
 この角度表示が曲者で、きちんと合っていませんでした。
 そのため、実際に角度を測り、溝を削ったりして近い値になるようにしました。

 
 真ん中のネジを回し、チェーンの位置を調整します。  チェーンが垂直になるような位置で、板を固定します。
 本体の固定も垂直には付かなかったので、やすりで削って位置を調整しました。
 説明書を見ると、バーを固定するように書いてあるが、やすりを当てると刃が傾いて正しい角度にならなかった。  そこで、苦労して何とかチェーンの方を固定するようにしました。
 チェーンが滑る位の締め付けで良いようです。

 
 この辺まで来ると、上刃も丸くならず直線になりました。
 左右の刃は、見る方向によって角度が違うように見えてしまいます。
 最初は、それすら良く解りませんでした。
 
 結局、虫眼鏡で拡大してみるのが一番間違いがありませんでした。  上刃の角度が60度と言われても、丸いやすりで削るので、結局は見えません。
 これが、丸やすりを1/5出した所。  斜め後方から見ると、1/5には見えない。  斜め前方から見ても、そうは見えない。  最後の曲者は、力の入れ具合でやすりが曲がる事でした。
 一定の力でやすりの曲がりを安定させないと、刃がばらついてしまう。
 
 

 慣れたプロは、こんな事をしなくてもきれいに研げるそうですが、我々はそうはいきません。
チェーンを3本ダメにして(木を切る以上に、目立てで削ってしまったと言うのが本当の所でしょう。)、やっとここまでたどり着きました。
最低限、虫眼鏡と目立て機は必要なようです。

 おかげで、現在は快適な作業が出来るようになりましたが、チェーンソーの切れ味は、作業効率や肉体的な負担にも影響します。
 薪ストーブ生活には必需品ですが、こんな厄介な道具もなかなか無いのかもしれません。
 


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